鍼灸治療 – kanpouryouin https://kanpouryouin.com Just another WordPress site Mon, 22 Jul 2024 00:24:06 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.8.9 人は自然界の一部 https://kanpouryouin.com/blog/460/ Sun, 03 Oct 2021 11:20:36 +0000 https://kanpouryouin.com/?p=460 「人は自然界の一部」

東洋医学の考え方の基本は、古代中国の哲学思想に始まります。
その考えは天地間の自然現象も、人間の生理現象もすべて「氣」によって生まれ、
同一の原理によって支配されているという「天人合一」という思想です。
この思想に基づき、自然界の現象を大宇宙、人間の生理現象を小宇宙とし、人間もまた自然界の一部であると考えたのです。
古代中国哲学は、その思想をより確かなものにするべく、さまざまな学説を組み立てていくわけですが、
今回は東洋医学と関係深い『陰陽論』について説明します。

陰陽論とは」

「陰陽論」は、「自然界のさまざまな物事と変化は、その物事の内部に存在する対立するものの働きによって生じる作用である」と考え、
その相対するものを「陰」と「陽」に分けました。
例えば、一日を一つのものと考えてみると、昼の太陽が出ている間は「陽」であり、それとは反対に夜は、「陰」と分けられます。
「陰陽」は絶対的な概念ではなく、一日の中に朝や夕方などの時の流れ(陰陽の移り変わり)があるように、
「陰」と「陽」は、対立しながらも互いに依存しあい、消長していくことで一日の日のバランスを保っているのです。

「人の陰陽と鍼灸」

先にも述べたように「人間は自然界の一部」であり、自然界と同じように人にも「陰陽」が存在します。
例えば、人間の内臓はその性質や働きに応じて「陰」に属するものと「陽」に属するものに分けられます。
さらに詳しく述べると「※五臓六腑にしみわたる・・・」という表現の中の五臓は「陰」の性質を持った臓器であり六腑は「陽」の性質を持っています。
つまり、人間も自然界と同じく「陰」と「陽」の相互作用により正常な生命活動が行われ、その相互関係に乱れが生じ、
バランスが崩れてしまった状態が「病気」という事になるのです。
鍼灸は「ツボ」をつかい、その崩れてしまったバランスをもう一度、正常な状態に戻すための大切な治療手段としてとても有効です。

※五臓・・・肝・心・脾・肺・腎
六腑・・・胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦(三焦とは、東洋医学的な考え方で、機能としての存在です。)

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鍼灸治療と自然治癒力 https://kanpouryouin.com/blog/456/ Wed, 03 Jun 2020 11:14:18 +0000 https://kanpouryouin.com/?p=456 「鍼灸治療は、自然治癒力を高めて体調不良や病気を治していると言うが、自然治癒力とは何なのか?」

自然治癒力とは、身体が自ら不調や病気を治そうと言う力のことを言います。

様々な薬を使い分ける病院治療が発達した現在、そんな力は病気の治療には関係ないと思われるかもしれませんが、
実際は、病院医療もこの自然治癒力を利用して病気の治療をしているのです。

例えば、感染症に抗生物質を投与しますが、患者さんの自然治癒力が低下していて抵抗力(免疫力)が少ない場合は、
大量に抗生物質などを投与しても、あまり良い結果は得られません。

また、下痢が止痢剤で治まったり、痛みが鎮痛剤で治まったりすることを例にすれば、
これらは、薬剤により下痢や痛みの原因を治療したのではなく、とりあえず一定期間症状を止め、
その間に自らの体が治してくれることを期待したのです。

これを考えれば、この治療法は、人間に自然治癒力があること、また、それを利用したことを裏付けていることになります。

「どんな治療法も、自然治癒力の協力が必要」

鍼灸を含め様々な治療法も、自然治癒力が低下していれば十分な効果が上がりません。
            
薬を飲んで症状が治まると、薬だけの効果と思いがちですが、実際には、薬とその人の自然治癒力が協力して病気を治したと考えた方が自然でしょう。

鍼灸治療は、この自然治癒力を高めることを重要視しています。
実際、鍼灸治療を続けていると、薬の危機がとてもよくなったり、少ない薬で症状が治まったり、
あるいは、薬を飲まなくても済むようになったりすることが多くあります。

これは、鍼灸治療によって、その人の自然治癒力が高まったことを意味するものでしょう。

「鍼灸治療の併用で、治療効果は倍増する」

過去に私は、総合病院の中で鍼灸治療を行ってきました。
その時に、病気ですでに投薬を受けている患者さんに鍼灸治療を行うと、有効率(効果があった割合)が10~15%上がることをデータとして確認しています。
10~15%というと大した数字に感じないかもしれませんが、医療の中では5%の有効率の向上は、大変な効果なのです。

つまり、鍼灸治療を併用したことにより治癒能力が高まり、薬の効果が倍増されたのです。
もちろん、鍼灸治療だけでも十分な有効率を挙げていたことは言うまでもありません。

「病気や症状に合わせた治療法を選択する。」

治療を受ける方は、より自分の状態に有意義な治療法を選択する必要があります。
もちろん、病院医療と鍼灸の両方の治療を併用して、その効果を倍増させると言った選択も大いに必要でしょう。

しかし、自分の病気や症状に、どの治療法を選択すればよいのかを判断するのは難しいものです。
そんな時はどんな些細なことでも結構ですのでご相談ください。

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鍼灸治療はクセにならない? https://kanpouryouin.com/blog/452/ Thu, 03 Jun 2021 11:08:49 +0000 https://kanpouryouin.com/?p=452 病気の予防と健康の維持に絶大な威力を発揮

「鍼や灸はよく効くらしいけど、クセになるんでしょう?」

こんな素朴な疑問を効くことがあります。
安心して下さい、鍼や灸はクセになどなりません。

確かに、鍼灸治療を一度も受けたことがない方たちの、この素朴な疑問・心配は、鍼灸治療の特性を知らないからこそ起こるものです。
知らずに通院患者さんを見ていれば、

「どこも悪くなさそうなのに、なぜ通っているの?」

と、思われる患者さんは多くいるのではないでしょうか。
事実、当院に通っている患者さんの約20%は、特に不調がないのに鍼灸治療を受けています。
なぜなのでしょうか?

この通院の意味を知らずに見ていれば、

「病気でもないのに通院しているのは、クセになっているからだ。」

と、早とちりしてしまうでしょう。
確かに、病院で診察してもらうときは、病気のときに限られてます。
病気でもないのに薬を処方してもらったり、注射をして下さいという人はまずいません。

ところが、鍼灸の治療院は少々違うのです。
鍼灸の(東洋医学の)最も優れた点の1つとして、鍼灸治療は病気の時だけでなく、病気の予防と健康の維持に絶大な威力を発揮するのです。
このことを『未病を治す』と言います。

鍼灸治療には、身体のバランスを整える働きがあるため、疲れ気味の時や、気候の変わり目、持病がおきないように予防するなどのことが出来るのです。
こうした、鍼灸治療の特性を実感した患者さんたちは、健康と思われても病気を治すためではなく、
病気の予防や健康維持の管理として、定期的に治療院へ通院しているのです。

この理由を、知らない人が見れば、まるでクセにでもなったかのように見えてしまうのでしょう。
つまり、鍼灸治療には中毒性や習慣性はないのです。

自分の体を自分で管理する

病気になったら治療をするのは当然、と思っている方は大多数だと思います。
しかし、病気になる前に体の調整や管理をする、と思っている方は案外少ないのではないでしょうか。

しかし、現代社会は肉体的にも精神的にもストレスがたまりやすい時代です。
現代人のほとんどは、「半病人」と言っても過言ではありません。

病気になってから、膨大な時間と費用を使い病気を治療するよりも、病気になる前に

「病気になり難い身体」

を、作るほうが実際の所、賢明といえるのではないでしょうか?

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鍼には痛くない工夫がされている https://kanpouryouin.com/blog/443/ Fri, 03 Jul 2020 11:04:13 +0000 https://kanpouryouin.com/?p=443 管鍼法で痛くなく皮ふを通過

現在主に使われている鍼の技法は、撚鍼法と管鍼法の二種類ですが、もっとも一般的に行われているのは管鍼法です。
「管鍼法」とは、管の中に鍼を通してトントンと上からたたくように入れていく方法で、これは日本で独自に開発され、中国にはない技法です。

この管の事を鍼管(しんかん)と言い、鍼よりも2~3㎜短くなっています。
この管の中に鍼を入れて皮膚の上に置くと中の鍼の頭が少し出ます。
その少し出た頭の部分をトントンと上からたたくと、皮ふの中にスッと入っていきます。
皮膚には「痛点」がたくさんありますが、瞬間的に通過しますので痛みを感じることがほとんどありません。
鍼の頭の部分さえ入ってしまえば、鍼先は痛さを感じる皮ふをすでに通過していますので、
それ以降は鍼が刺さっていることに対しての痛みを感じることはなく、あとは目的の深さまで入れることになります。
ちなみに、この管鍼法を考え出したのは後に、「正五位」という高い位を承る杉山和一(「鍼灸は日本で独自の発達をした」で少し書いています)という人です。

杉山和一という人はシャレにならないほどの不器用者で、鍼をさすなんて高度なことはできません。
なので、医療所をクビになり歩いているところ石につまづき転んだところ、竹と松の葉が目の前にありこれを見て「管鍼法」を発明、
不器用な自分でも鍼をうまくさせる方法を思いついたそうです。
その躓いた石は、「福石」と呼ばれ江の島神社の参道に今でもあります。少し眉唾ですけどね(笑)
でも、その発明した「管鍼法」はとても理にかなっていて、現在は世界中ほとんどの国でこの方法が使われています。

鍼自体にも痛くない工夫がある

縫い針を例にして考えてみましょう。
針先が鋭くとがっているのが分かると思います。しかも、大変硬くて弾力性がありません。

「縫い針」

さらに注射針では、先がナイフのように刃物になっています。
注射針はこの硬く鋭い針先で皮膚や血管を切っていれていきます。
注射針が、ゆっくり押し当てるだけで皮膚に入るのはそのためです。

「注射針先端」

鍼灸の鍼の場合先が丸みを帯びています。(松葉型と呼ばれています。)
太さも0.16~0.18㎜が医療に使う一般的な太さではないでしょうか
普通に使う皮下注射用の針(25G)の内形が0.35㎜ですから、その中に入ってしまうほどのサイズなのです。
これらの鍼は、ただ単に細いだけではなく、弾力性も充分に持ち合わせています。
もし曲がってしまった場合でも、鋭角に曲がったり、折れてしまったりしない材質と工夫がされています。

「鍼先端」

鍼灸治療で使われる鍼は、皮ふ面を切るのではなく、この細さと弾力性を最大限に利用して、「皮ふ面を押し広げる」ようにして入っていくのです。
蚊に刺された時に痛くないのは、蚊のくちばしも鍼と同じように丸みを帯びているからです。

 

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鍼灸は日本で独自の発達をした https://kanpouryouin.com/blog/387/ Sun, 03 Jun 2018 08:34:33 +0000 https://kanpouryouin.com/?p=387 仏教とともに伝来した東洋医学

中国医学が日本に入ってきたのは、飛鳥時代の初めに朝鮮半島から仏教とともに渡ってきた「医師≒僧侶」によるものです。
中国医学は、まず中国から朝鮮に伝えられ、その後朝鮮から日本に伝えられたことになります。

中国医学が直接伝わったのは西暦562年。中国人医師が医学書、薬学書を携えての来日から始まります。
医学が日本で急速な発展をしたのは「鑑真(がんじん)和上※1と21名(書物によってまちまち)の高弟」が来日したときからです。
奈良時代になると、日本で最古の医事法制度「医疾令(いしつれい)」に基づき、
鍼師(はりし)・鍼博士(はりはくし)・鍼生(はりせい)などの鍼灸に関係の資格制度も制定されました。

※1 鑑真和上・・・当時の僧侶は医師としての役割も兼任していましたので日本よりも医学が発達していた当時の中国の先端医療を携えての来日です。

詳しくはwikipediaをご覧ください。

日本で発達した鍼灸

日本のもっとも古い医学書は、平安時代に書かれた「医心方(いしんぽう)」です。
この医学書は、中国の医学書を基に日本の医学症例を加えて、より詳細に編集したものですが、
この時代に中国では戦乱で医学の崩壊があり医学書の焼失などで、この医心方を逆輸入して教本にしたと伝えられています。
同様に、中国の「文化大革命」の時代にも崩壊した医療を立て直すために中国は、鍼灸の治療技術・文献・機材を日本から取り寄せています。

治療技術と機材も日本で発達した

中国から入ってきた鍼の刺入法(刺し方)は「撚鍼法(ねんしんほう)」、鍼の材質は銅を基本としたものであったが、
日本では桃山時代に鉄・金・銀の鍼を作り出している。
また、鍼の刺入法も、現在ではあまり行われていないが、小槌で打って刺入する「打鍼法(だしんほう)」や、
江戸時代中期以降になると管を使う「管鍼法(かんしんほう)」が「杉山和一※2」によって生み出されている。
現在使われている方法は「撚鍼法」と「管鍼法」が主となっている。ちなみに、「打鍼法」は韓国に伝わり現在でも使われている。

※2 杉山和一・・・管鍼法の創始者。将軍から本所一つ目を拝領したり、最終的には正五位の官位まで追贈された鍼医師である。
ただ、この方はシャレにならないほどの不器用者。当時の鍼の刺入法は「撚鍼法」が主流、そんな不器用者の和一では、器用さを求められる「撚鍼法」ができるわけもなく、それが災いして弟子入りした師匠のところを、なんとクビになっている。
そんな不器用者の和一が何とかして鍼を刺入する方法を探し求めてできたのが「管鍼法」です。

詳しくはwikipediaをご覧ください。

シーボルトに鍼灸を教える

江戸時代に訪日した、オランダの医官「シーボルト※3」は、長崎から江戸まで「かご」に揺られて旅したため、激しい身体の痛みを訴え、御殿医(将軍のかかりつけの医者)の「石坂宗鉄」に鍼灸治療を受け、その効果の驚き、日本に初めての西洋医学を教える代償として鍼灸の治療技術と知識を会得して帰国した。
「シーボルト」は晩年退官してフランスにすむが、その地で鍼灸の治療技術を紹介したことは、フランスでの鍼灸治療の歴史が200年近いことを考えれば明白となる。
このフランスでの鍼灸治療が医療大国であったドイツに、すぐに波及したことも興味ある事実でしょう。

※3 シーボルト・・・ドイツ人医師でオランダ商館付の医官として日本に来る。ドイツ人であるため当時の日本人よりもオランダ語が下手だったらしいが、
自分はオランダの山奥育ちだからと苦しい言いわけをするが、オランダのことなんか知らない日本人はなるほどと納得してしまう。
帰国後は、大学で日本学の教授となりオランダ、フランス、ドイツ、ロシアなど色々な国へ日本を紹介した。
その時に鍼灸についても紹介していたらしい。ただ、このころになると、医者としての活動は全くなし。
オランダとの通商条約が結ばれシーボルト事件による追放令も解除されて日本に再度来日した時には、自分の知識より日本の蘭学の方が進んでいて困ったらしい。
ちなみにシーボルトは、産婦人科が得意だったそうです。

「シーボルト先生散策之図」 画 川原慶賀

鍼麻酔は日本が世界初

鍼麻酔は中国との連想があるでしょうが、昭和22年に日本で行われているのが世界初であり、文献に残っているのは昭和32年の西山英男氏の鍼麻酔であり、その文献をもとにして、中国は昭和33年に鍼麻酔を成功させている。
昭和46年のアメリカ人記者の報道で世界は鍼麻酔を知ることとなりますが、実は鍼麻酔は日本が世界初なのです。
 
※ちなみに、当院院長は当時勤めていた病院とその後勤務した病院で麻酔担当(麻酔医の管理下のもとで)として鍼麻酔を実践して手術に貢献しました。
一例として、当時の手術記録の中に以下の記載が残っています。「昭和47年6月6日から3日間続けて、虫垂炎の手術を鍼麻酔の下で行ったとの記録がある。
~中略~
54歳女性の手術は14時25分から14時50分まで。麻酔時間1時間、麻酔医 間中院長および佐藤莞爾(鍼灸師)と記されている。
そして、佐藤君の字で鍼の刺入場所と刺激の方法の記載があり、コメントとして、術後に患者は看護婦の肩を借り、歩いて2階の病室に帰った。全体的に効果があった。とも書かれている。」

文藝春秋企画出版 本田 正著「忘れ得ぬ人々 間中病院診察室から」より抜粋

鍼灸治療は世界に羽ばたく

意外に知られていませんが現在、鍼灸治療が行われている国は、日本・中国・韓国・台湾などの東洋圏以外に、フランス・ドイツ・オランダ・イギリスなどのEC圏およびオーストラリア・ニュージーランドなどのオセアニア圏、アメリカなど世界20ヶ国以上で行われています。
ただ少々情けないことなのですが、これだけ長い歴史や世界でトップの技術、知識を持っている我が国日本なのですが、実は世間的な認知度や行政的なフォローとしては、
中国・韓国・台湾などの東洋圏はもとより、ヨーロッパ圏やオーストラリア・ニュ-ジーランド、アメリカなどに負けていて、下手をすれば下から数えたほうが早いんじゃ?と勘繰ってしまうほどなのが現状です。
もうちょっと何とかしたいものです。

 

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鍼灸の故郷は古代中国? https://kanpouryouin.com/blog/383/ Sun, 03 Jun 2018 08:11:28 +0000 https://kanpouryouin.com/?p=383 漢方薬は神農皇帝が広めた

中国の言い伝えによると、3600年もの昔の皇帝「神農」が薬草を利用したとされています。
神農は「自ら数百の草根木皮を試し70もの毒にあたり、その効果を医療として広めた。」と伝えられています。
そして、これが漢方薬の起こりとされているのです。
漢方薬の原典は『神農本草経』といいますが、やはり神農の名前を冠しています。
漢方薬の始まりは、薬になる食べ物を食することです。

鍼の起源は中国?

鍼の場合の起源は明確ではありません。鍼の原型はイランやインドの説もあるのですが、中国の「十二稜」などの発掘調査で鍼の原型が発掘されており、
鍼の起源は中国の説が最も有力となっています。
いずれにせよ起源の年代は3000年を超えてさかのぼることは確かなのです。

最初の鍼は石

古代中国における最初の鍼は、金属がない時代ですので当然でしょうが、石を研磨し尖らせたものだったようです。
その他には、時代によって堅い木を尖らせたもの、動物の骨や角を尖らせたものがあったようで金属加工ができるようになるまでは、
いろいろなものが利用されていたようです。
しかし、石を尖らせた程度では現代の鍼のようにツボに深く刺すことは不可能ですので、古代の石の鍼では、皮膚をツツク、
コスルなどの刺激の方法がとられていたようです。
この鍼のことを「へん石」と言い、古典文献には「古はへん石を鍼とす。これをもって痛みを治すところなり。」と記述されています。
鍼治療の始まりは、痛い辛いところを石でつつく、こすることです。

灸は中国北部で発達した

中国の北部は大変寒い地域なのに、古代中国の人々は放牧して移動し野外生活をしていたようです。
その結果、寒さからくる病気にかかるため、暖かくなる治療法が発達してその中から「灸」の治療法が残っていったとされています。
灸治療の始まりは、冷えて辛い、痛い所を温かくすることです。

なでる、さするは手当の原点

なでたり、さすったりする治療法は世界中にあります。
この手当法はむしろ、漢方薬や鍼灸の治療方法よりも古いかもしれません。
この治療法を体系付けたのが、導引と按摩法(マッサージ・あんま・指圧)なのです。
導引按摩の始まりは痛い・辛い所をなでる、さすることです。

薬石の効なく・・・

どこかで目にしたことがあるやもしれませんが、お悔やみ分でよくつかわれる言葉です。この薬とは「漢方薬」のことで、石とは「へん石=鍼」のことです。
つまり、「薬も試し、鍼の治療も充分しましたが、手当の甲斐なく・・・」となるわけです。

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病院医療と東洋医療(鍼灸・漢方)の違い https://kanpouryouin.com/blog/379/ Sun, 03 Jun 2018 08:02:01 +0000 https://kanpouryouin.com/?p=379 西洋医学も東洋医学も、生命力=自然治癒力をとても大切にして、それを踏まえた上で発達してきたものだったのですが、
西洋医学は18世紀を境に、症状の改善のみを目的とした分野が著しく発達し(細菌感染症や外科手術など)
さらには、検査技術の発達で集団医療として人類に貢献してきました。

しかし、その結果として個人をみる医療としては多少かけてきたものがでてきました。
戦前の日本の食事や生活習慣は自然に近いものだったので症状さえ取り除けば病気は治ってしまい、「生命力の強化」などは考える必要がなかったのです。

現代社会では、物質万能主義や経済優先となり、人間味や自然が疎外され、人々の体力は低下しストレスにさらされている生活をしいられています。
その中で起こってきた「病」は過去のものとは微妙にずれが発生しています。
症状はあっても検査結果にはあらわれないなどのものは、その最たるものでしょう。

東洋医療は、もともと個人の医学として発達してきました。
現代の生活の中での、自然治癒力の低下・さまざまな生活習慣病(成人病)自律神経失調症・身体過敏症状などの現代の病める姿には病人を診る東洋医療(鍼灸)はもっとも有効なのです。

二つの医療にはそれぞれの良さがあり、療法を上手に活用することが現代人の健康には必要なのです。

病院医療と東洋医療(鍼灸・漢方)の違い

東洋医療

特徴

  • 不足した体内物質を補う
  • 体力のカバー
  • 心理的に支えるケア
  • 痛みを軽減する

歴史と考え方

歴史

  • 中国約3000年前に鍼灸学の体系が出来上がる。
  • 5世紀(飛鳥時代)仏教とともに医師が渡来、日本の医学としての独自の発達をする。

考え方・・病人に主体を置く

  • 病気だけでなく、病人の身体を総合的に判断している。

方法・手段

  • 鍼・灸
  • 手技療法
  • 漢方薬・食膳

 

病院医療

特徴

  • 細菌感染の抑制
  • 炎症を鎮める
  • 癌などの外科的切除

歴史と考え方

歴史

  • 18世紀はじめラ・メトリー「人間機械論」に始まり、18世紀後半、ジェンナー種痘接種に成功。

考え方・・病気に主体を置く

  • 病気の部分の不調をとらえ、局所的に判断している。検査結果が正常ならば体調が悪くとも病気ではないという判断。

方法・手段

  • 外科的手術
  • 化学合成薬品
  • レントゲン・CT・MRI

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